2021年07月30日
今週の注目感染症 令和3年・第29週(7月19日~7月25日)
1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が2例ありました。そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が県央地区から2例、奥州地区から1例ありました。
主な症状は腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こして死に至る場合があります。
食品を介して感染することがあるので、手洗い(特に用便後)の励行に加え、食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)が重要です。
4類感染症
・レジオネラ症の報告が3例ありました。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が1例ありました。
・梅毒の報告が2例ありました。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、前週より増加しました。
夏季に幼児を中心に流行するウイルス感染症で、口の中や手足に水疱性の発疹が現れます。
稀に髄膜炎を併発する場合があるので、高熱や嘔吐などの症状がある場合は速やかに受診しましょう。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いの励行が重要です。
・RSウイルス感染症は、全国で報告数の増加が続いています。
乳幼児や高齢者は細気管支炎や肺炎などを引き起こすことがあるので、今後も注意が必要です。
ウイルスが付着した手指などを介して感染します。
予防には、手洗いに加えて咳エチケットが大切です。
〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症は、この週は64人の患者報告がありました。
発熱などの体調不良時には早期の受診が勧められます。
県は、感染が拡大している地域との往来について、感染拡大防止の観点から不要不急の帰省や旅行などの自粛を呼びかけています。
「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和3年7月30日更新)