2018年02月16日

今週の注目感染症 平成30年・6週(2月5日~2月11日)


1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が5例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は1例です。

3類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が盛岡市及び中部地区から1例ずつありました。患者はいずれも70歳代の女性です。
・梅毒の報告が盛岡市から2例ありました。患者は30歳代と80歳代の男性です。
・百日咳の報告が久慈地区から1例ありました。患者は6歳の男の子です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは3週続けて県内すべての地区で警報値(定点当たり患者数30人)を超えました。年齢層別では14歳以下が全体の65%を占めており、学校等での感染拡大に引き続き注意が必要です。症状がある場合は学校や職場に行かず、早めに受診することが勧められます。発症後3~7日間はウイルスを排出すると言われていることから、熱が下がった後もマスクの着用をはじめとしたせきエチケットを継続して感染拡大を防ぐこと、手洗いで予防することが重要です。
・感染性胃腸炎は、中部地区の保育所からノロウイルスによる集団感染事例の報告がありました。ノロウイルスは感染力が強く、患者の吐物や便に多量に含まれているため注意が必要です。調理前や食事前、トイレの後にはせっけんと流水による十分な手洗いを行うこと、患者の吐物や便は使い捨ての手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤で処理することが重要です。



【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年2月16日更新)