2018年05月25日
今週の注目感染症 平成30年・20週(5月14日~5月20日)
1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が4例ありました。そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が県央地区から1例ありました。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が奥州地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
・クロイツフェルト・ヤコブ病の報告が盛岡市から1例ありました。患者は90歳代の女性です。
・百日咳の報告が奥州地区から1例ありました。患者は6歳の男児です。今年15例目です。
・麻しん(はしか)は、ワクチンによって予防できる感染症です。
県内では平成24年以降報告がありませんが、沖縄県や愛知県等では外国人観光客から持ち込まれた麻しんをきっかけに感染が広がっています。
症状がある場合は、あらかじめ受診する医療機関にお問い合わせください。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、大船渡地区で定点当たり患者数が10人を超えました。
また、県央地区でも多くなっています。
本疾患は冬季に多くみられますが、岩手県では、過去3年間のこの時期にも多く報告されているため注意が必要です。
予防には、石けんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便の、塩素系薬剤を使用した適切な処理が重要です。
・伝染性紅斑は急増し、宮古地区では警報値(同2人)を超えました。本疾患は小児を中心にみられ、両頬に紅斑が、四肢にはレース状の紅斑が現れます。
例年、春から初夏にかけて流行がみられるため注意が必要です。
【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年5月25日更新)