2021年07月16日

今週の注目感染症 令和3年・第27週(7月5日~7月11日)

1類感染症・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症・結核の患者の報告が2例ありました。
      いずれも潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が県央地区から2例、奥州地区から3例ありました。
 主な症状は腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こして死に至る場合があります。
 食品を介して感染することがあるので、手洗い(特に用便後)の励行に加え、食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつけ
る)が重要です。
4類感染症・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が1例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、前週より増加しました。
 夏季に、幼児を中心に流行するウイルス感染症で、口の中や手足に水疱性の発疹が現れます。
 稀に髄膜炎を併発する場合があるので、高熱や嘔吐などがある場合は速やかに受診をしましょう。
 予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いの励行が重要です。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症は、感染力が強いと言われているデルタ株が岩手県内で確認されました。
 発熱などの体調不良時には早期の受診が勧められます。
 また、東京五輪大会と夏休みに旅行や帰省を計画している人は、今一度、感染防止対策の徹底をしましょう。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和3年7月16日更新)