2021年05月28日

今週の注目感染症 令和3年・第20週(5月17日~5月23日)

1類感染症・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症・結核の報告が3例ありました。
      そのうち2例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症・腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。
      患者は20歳代の女性です。
      例年、7月から9月に報告数が多くなるので注意が必要です。
      食中毒予防の徹底及び石けんと流水による手洗いを励行しましょう。
4類感染症・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・ウイルス性肝炎(B型)の報告が1例ありました。
 患者は20歳代の男性です。
・侵襲性インフルエンザ菌感染症の報告が1例ありました。
 患者は70歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が1例ありました。
 患者は50歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、久慈地区の教育・保育施設でノロウイルスによる集団感染事例が発生しました。
 本疾患は、例年冬季だけでなく、この時期にも報告が多くなるため注意が必要です。
 胃腸炎ウイルスは、消毒用アルコールが効きにくいため、石けんと流水による手洗いが重要です。
 患者の吐物や便は、使い捨て手袋とマスクを着用し、塩素系薬剤を使用して適切に処理しましょう。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症は、この週は111人の患者報告がありました。
 感染が拡大している地域を往来した場合は、帰県後2週間程度は体調管理や経過観察を行うとともに、慎重な行動が望まれます。
 また、3密の回避、手洗いや常時マスクの着用などの基本的な感染予防対策が重要です。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和3年5月28日更新)