2018年01月29日
今週の注目感染症 平成30年・3週(1月15日~1月21日)
1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が2例ありました。潜在性結核感染症の報告はありません。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。今年これで2例目です。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が、盛岡市から1例ありました。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が、盛岡市及び大船渡地区から1例ずつありました。
・梅毒の報告が、二戸地区から1例ありました。
・百日咳の報告が、大船渡地区から1例ありました。患者は75歳の男性です。今年1月から全数を届け出る疾患となりました。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、全県で定点あたり患者数35.40人と警報値(30人)を超え、本格的な流行シーズンに入りました。
7地区で警報値を超え、その他3地区も警報値に近い報告数となっています。
冬休みが終わり、学校等休業措置の報告が急増し、14歳以下の割合が前週より増加しています。
また、60歳以上の割合も多く、老人福祉施設等での感染予防対策が重要です。
予防には外出後の手洗いや、症状がある場合には早めに受診し、咳エチケット等で周りへの感染を防ぐ配慮も重要です。
・感染性胃腸炎は、大船渡地区でノロウイルスによる食中毒事件が発生しました。
例年、春まで流行が続くので今後とも注意が必要です。
せっけんと流水による十分な手洗い、患者の吐物や便の塩素系薬剤での処理、食品の十分な加熱が重要です。
【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年1月26日更新)