2017年11月14日

今週の注目感染症 平成29年・44週(10月30日~11月5日)

●1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。

●2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は3例です。

●3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。

●4類感染症 ・E型肝炎の報告が一関地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。

●5類感染症(全数把握対象疾患)
・患者発生の報告はありませんでした。

●5類感染症(定点把握対象疾患)
・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は前週より増加し、奥州地区で注意報値(定点当たり患者数3人)を超えました。耳下腺の腫脹や発熱を主症状とするウイルス感染症で、髄膜炎や難聴などの合併症を引き起こす場合もあります。ワクチン接種による予防が効果的で、1歳から接種可能です。
・溶連菌咽頭炎は釜石地区及び盛岡市で多くなっています。発熱や全身倦怠感、咽頭痛を主症状とする細菌感染症で、肺炎や腎炎などの合併症を引き起こす場合もあります。手洗いやうがいを励行すること、患者との濃厚接触を避けることが重要です。
・インフルエンザは例年冬期に流行するので、今後注意が必要です。ワクチン接種や手洗いによる予防、せきエチケットによる周囲への感染拡大防止が重要です。ワクチンは接種後効果が現れるまで2週間程度かかることから、早めの接種が勧められます。接種の可否など詳細は医療機関へ確認を。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成29年11月10日更新)