2021年09月10日

今週の注目感染症 令和3年・第35週(8月30日~9月5日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が3例ありました。
 そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が宮古地区から1例、二戸地区から1例、盛岡市から1例ありました。
 腹痛や下痢、血便が主な症状ですが、急性腎不全や脳症を引き起こして死に至る場合があります。
 食品を介して感染することがあるので、手洗い(特に用便後)の励行に加え、食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)が重要です。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒の報告が1例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、県央地区、奥州地区、宮古地区及び盛岡市で警報値(定点あたり患者数5人)を超えました。
 乳幼児は、口内の発疹により水分を摂取しにくくなるので、脱水に注意が必要です。
 稀に髄膜炎を併発する場合があるので、高熱や嘔吐などの症状がある場合は速やかに受診しましょう。
 手洗いは流水と石鹸で十分に行い、タオルの共用を避けることが大切です。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症は、この週は280人の新規患者報告があり、県内過去最多となりました。
 報告の多い地区は、中部地区90人、盛岡市66人、久慈地区48人です。
 ワクチン接種後も適正なマスクの着用の徹底と、3密の回避が重要です。


「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和3年9月10日更新)