2021年07月02日

今週の注目感染症 令和3年・第25週(6月21日~6月27日)

1類感染症・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症・結核の報告が11例ありました。
      そのうち7例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症・レジオネラ症の報告が二戸地区から1例ありました。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・百日咳の報告が中部地区から1例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、盛岡市と奥州地区で患者数が増加しました。
 ノロウイルス等の胃腸炎ウイルスは、消毒用アルコールが効きにくいため、石けんと流水による手洗いが重要です。
 患者の吐物や便は、使い捨て手袋とマスクを着用し、塩素系薬剤を使用して適切に処理しましょう。
・溶連菌咽頭炎は、例年より患者数は少ないですが、前週より増加しました。
 主な症状は、発熱、全身倦怠感、咽頭痛で、急性腎炎を併発することもあります。
 処方された薬を飲みきることが大切です。予防には手洗いとうがいの励行、患者との濃厚接触を避けることが重要です。
・咽頭結膜熱(プール熱)は、この時期から患者が増える夏かぜの一つです。
 感染経路は、飛沫・接触感染で、主な症状は発熱、咽頭炎、結膜炎です。
 消毒用アルコールは原因となるアデノウイルスに対して効果が弱いため、予防には石けんと流水による手洗いとうがい、タオルを共用しないことが有効です。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症は、この週は34人の患者報告がありました。
 5月以降、繁華街の飲食店を発端とするクラスターが多く確認されています。
 常時マスクの着用、手洗い・手指消毒の励行、感染リスクが高まる場面の回避(三密だけでなく一密でも感染し得る)に努めましょう。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和3年7月2日更新)