2017年11月28日

今週の注目感染症 平成29年・46週(11月13日~11月19日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が2例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は1例です。

3類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が、大船渡地区から1例ありました。

・梅毒の報告が1例ありました。患者は50歳代の男性です。今年これで13例目となります。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・ インフルエンザは、前週より増加しました。例年この時期から流行が始まるので注意が必要です。
地区別では中部地区で多くその患者の多くは1~5歳が占めています。
県環境保健研究センターで行っているウイルス検査では、A香港型が検出されています。
ワクチンは接種後効果が現れるまで2週間程度かかることから、早めの接種が勧められます。
希望する方は医療機関へお問い合わせください。

・溶連菌咽頭炎は、盛岡市及び宮古地区で多くなっています。例年冬にかけて増加するので今後注意が必要です。
感染後、肺炎や腎炎などの合併症を引き起こすことがあるので、7~10日間の抗菌剤内服が必要です。
予防には手洗いやうがいの励行が重要です。

・流行性耳下腺炎は、今年3月上旬から報告数の多い状況が続いています。
無菌性髄膜炎や難聴等合併症を起こす場合があり注意が必要です。
ワクチン接種による予防が効果的です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成29年11月25日更新)