2019年09月20日
今週の注目感染症 令和元年・37週(9月9日~9月15日)
1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。このうち1例は潜在性結核でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症は、盛岡市から1例、奥州地区から2例、計3例の報告があ り、今年の報告総数は51例となりました。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌の報告が宮古地区から1例ありました。患者は90歳代の女性です。
・百日咳の報告が二戸地区から3例ありました。患者は3歳の男児、5歳の男児、30歳代の男性です。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・RSウイルス感染症は、盛岡市、宮古、釜石地区で報告が多くなっています。
症状は風邪様症状から重い肺炎まで様々ですが、初感染の乳幼児と高齢者は重症化しやすい傾向にあります。
例年、 年末まで流行が続くので注意が必要です。
感染経路は飛沫及び接触感染で、咳エチケットと手洗いの励行が重要です。
・手足口病は、県内3地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
原因となるウイルスは複数あるので、数回かかることがあります。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。
・インフルエンザは、例年より1か月ほど早く、奥州地区で学校等休業措置が2件報告されました。
また、釜石地区でも報告が増えています。
早期に流行入りすることが考えられるため、症状がある場合は、マスク着用等の咳エチケットに配慮のうえ、早めの受診を。
手洗いの励行など、他の 感染症と同様の予防対策に積極的に取り組むことが勧められます。
【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年9月20日更新)