2021年03月05日

今週の注目感染症 令和3年・8週(2月22日~2月28日)

1類感染症・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症・結核の報告が9例ありました。
      そのうち7例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症・腸管出血性大腸菌感染症の報告が奥州地区から1例ありました。
      患者は10歳代の女性です。
      今年初の報告でした。
      食中毒予防3原則の徹底と、ヒトからヒトへの二次感染を防ぐため、石けんと流水による手洗いが重要です。
4類感染症・A型肝炎の報告が県央地区から1例ありました。
      患者は70歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が中部地区から1例ありました。
 患者は80歳代の男性です。
・劇症型溶血性レンサ球菌の報告が奥州地区から1例ありました。
 患者は90歳代の女性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が一関および宮古地区から1例ずつありました。
 患者はそれぞれ60歳代の男性と2歳の男児です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・RSウイルス感染症は、3週続けて増加し、県央及び宮古地区で多く報告されました。
 この時期には珍しく、大きな患者数の増加がみられています。
 大半は風邪様症状で軽症ですが、初感染の乳幼児や高齢者は、細気管支炎や肺炎を併発しやすく、入院することもあります。
 感染経路は飛沫及び接触感染で、基本的な予防対策のほか、患者は2歳以下が8割なので、おもちゃの消毒も効果的です。
・感染性胃腸炎は、ノロウイルスによる保育所での集団発生が盛岡市および久慈地区でありました。
 1月以降、ノロウイルスによる集団発生は11例報告されています。
 胃腸炎ウイルスは消毒用アルコールが効きにくいため、石けんと流水による手洗いと、患者の吐物や便の処理はマスクやガウンを着用のうえ塩素系薬剤を用いることが重要です。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症は、2月22日から28日までの1週間に1例の報告がありました。

 岩手県新型コロナウイルス感染症関連情報
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和3年3月5日更新)