2018年01月10日

今週の注目感染症 平成29年・52週(12月25日~12月31日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が6例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は2例です。

3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が一関地区から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
今年の総報告数は156例となりました。

4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは前週より増加しました。
宮古及び釜石地区と盛岡市では、注意報値(定点当たり患者数10人)を超えています。
年齢層別では60歳以上の割合が増加しました。
また、県環境保健研究センターが実施したウイルス検査ではではA/H3(香港型)、A/H1pdm、B型(山形系統)の3種類が検出されました。
症状がある場合は早めに受診することが勧められます。
手洗いやワクチン接種による予防と、咳エチケット(咳をする際は他の人から顔をそむけティッシュやハンカチで口を覆う、有症者自身がマスクをする)による感染拡大防止が重要です。

・溶連菌咽頭炎は盛岡市で警報値(同8人)を超えています。
主な症状は発熱や全身倦怠感、咽頭痛ですが、肺炎や腎炎などの合併症を引き起こすこともあるので、治療の際は医師の処方に従い抗菌薬を飲みきることが必要です。
予防には手洗いやうがい、患者との濃厚接触を避けることが重要です。

・海外へ渡航し、帰国後に体調が悪くなった場合は、受診の際に渡航歴を伝えることが重要です。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年1月9日更新)