2018年05月08日

今週の注目感染症 平成30年・17週(4月23日~4月29日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が1例ありました。潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の患者の報告が盛岡市から1例ありました。患者は60歳代の男性です。今年これで4例目です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・麻しん(はしか)は、ワクチンによって予防できる感染症です。県内では平成24年以降報告がありませんが、沖縄県と愛知県では外国人観光客から持ち込まれた麻しんをきっかけに感染が広がっています。
症状がある場合には、あらかじめ受診する医療機関にお問い合わせください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、県全体で減少しましたが、釜石及び宮古地区で2週続けて注意報値(定点当たり患者数10人)を超えています。この週の年齢層別では10~19歳及び60歳以上に多くなっています。予防には手洗いの徹底と咳エチケットが重要です。
・感染性胃腸炎は、県央及び宮古地区で多くなっています。石けんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便の塩素系薬剤での適切な処理が重要です。
・溶連菌咽頭炎は、二戸地区で警報値(同8人)を超えているほか、盛岡市、県央、中部及び奥州地区で多くなっています。例年初夏にかけて報告数が増加するので注意が必要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年5月8日更新)